どてらいさん
契約書の押印の直前になって、記載まちがいに気付きました。
契約書の修正の仕方を教えてください。
すぎやん
ちなみに、記載間違いの箇所が複数あるなら、修正して再度全体を印刷した方が良いですよ。
そうするまでもないときは、ちょっとみてくれが悪くなりますが、慣習的に行われている修正方法がありますのでご説明します。
契約書の修正のしかた
契約書の修正のオーソドックスな方法はつぎのとおりです。
下記図もご参照ください。
- 修正する部分を2重線で消し、近接して正しい語句を記載する。
- 近接した欄外に、「〇字削除〇字挿入」や「〇字抹消〇字追加」と記載する。
- 〇字に書く数字は、アラビア数字で記載することが一般的ですが、たまに改竄防止のため漢数字(壱、弐、参、拾は大字)で書くことがあります。句読点や小数点、括弧記号を字数としてカウントするかどうかは諸説ありますが、カウントするとする説がやや有力のようです。
- 近接して契約書の当事者が捺印する。
契約書の修正ってどんなときにやる?
契約書の修正とは、契約書の記載内容が当事者の意思と異なることを発見したときに両当事者の同意のもと行うことです。
したがって契約書の締結直前または締結してから比較的短期間のうちに行われることが原則です。
もし、最初の契約書の捺印過程で修正箇所が複数発見されたときは、上記の修正手続きで修正するのではなく、正しい契約書を再度プリントアウトして捺印する方が良いと考えます。
ちなみに、契約当事者の意思が契約書を作成した当初から変わったときに行われるのは、契約の「変更」ですので、上記修正手続きで行うのではなく、契約の変更覚書等の形で行います。
どてらいさん
なるほど。「修正」と「変更」は使い分けないといけないですね。