契約関係でどんなタイプのトラブルが多いか、ざっとですが
ちょっと見ておきましょう。
トラブル事例は契約書を作成するときの参考になりそうですね。
契約トラブル頻発類型
契約をめぐるトラブルは本当に様々あって、契約種類別にもいろいろあるのですが、大きく分類すると以下の3つのタイプのトラブルがベストスリーです。私の感覚ではこの3つのタイプで契約トラブル全体の7割は占めると思います。
早速、ベスト(ワースト?)スリーをカウントダウン方式で見ていきましょう。
第3位 契約で権利や自由を制限することから生じるトラブル
権利や自由を制限することで生じるトラブルと言われてもピンとこないかもしれません。
これは、本来自由であるべき「取引をするしないの自由」、「誰と取引をするか選択する自由」、「どういった取引対象や事業内容にするか決める自由」などを、契約書によって制限している場合に発生する可能性があります。
契約締結した当初は相手と一蓮托生の思いでどのような契約内容であってもある程度我慢できるだろうと納得した思いで契約をしたが、時間がたって相手方の態度が変わってきたり、市場や市況の変化に伴って「なんて厳しい拘束を受けているんだ!」と気づくことがあります。
こういったところに契約トラブルが発生します。
第2位 商品、サービスが期待に沿わなかったことで生じるトラブル
買った商品が故障した。
暫く時間がたった後故障した。
提供を受けたサービスが期待に沿うものではなかった。
しかし相手方にそのことをクレームをしても契約を盾に対応してくれない。損を被る。
こんなんだったら契約をしなかった方が良かった。といったトラブルです。
第1位 契約に基づきやり取りされるお金をめぐるトラブル
契約書に定める代金をなかなか支払いしてくれない。
契約に基づき納入した商品に難癖を付けて請求額より少ない金額しか払ってくれない。
想定以上の対価を請求された。
等々、お金をめぐるトラブルは本当に多いです。
意識して契約書を作成することによってこれらトラブルを回避できる
上記三大トラブルは契約書を上手に作ることによって回避できる場合があります。
契約書が射程とする取引の内容を熟知して、将来の事情の変化を想定しつつ対応策を織り込んでいくことが大切です。
避けれるものならトラブルは避けたいですよね。