「から」と「より」の使い分け

契約書の基礎
どてらいさん
どてらいさん

「本日より3日間売り出し期間です。」でも
「本日から3日間売り出し期間です。」でも、
どっちでもいいんちゃいますか?

すぎやん
すぎやん

たしかに、日常的な使い方ではどちらも間違いではないように思います。

だけど、契約書などでは、使い分けたほうがベターです。

契約書での「から」と「より」の使い分け

契約書では原則として、時および場所の起点を示す(英語でいうとfrom)には「から」を用い、「より」は用いません。

「より」は比較を示す場合にだけ用います。

例文で見て見ましょう。

〇: 東京から大阪までの特急料金は、・・・
×: 東京より大阪までの特急料金は・・・・

〇: 2022年10月1日から2022年12月31日までの業務委託料金は・・・・
×: 2022年10月1日より2022年12月31日までの業務委託料金は・・・・

〇: 前受金が実績料金より大きいときは・・・・

とはいいつつも。。。

当方から契約書案を出すときにはこの用法に従って「から」と「より」を使い分けたほうが良いですが、相手方から提示された契約書案で異なった用法が使用されているときは、誤解が生じる内容でない限り、「より」を「から」に修正すべき旨などの指摘はしなくても良いと、すぎやん個人としては思います。

どてらいさん
どてらいさん

たしかに。そんな指摘は野暮な指摘になるかもですね。

すぎやん
すぎやん

そんな指摘は心地よく思わない人も多いでしょうから。どうせ契約交渉するなら、もっと実質的な部分で交渉した方が良いでしょうね。