せっかく取引をしたい相手と知り合いになれたのに、なかなか、そこから、ビジネスの話に踏み込めないジレンマがあるんですよ。積極的すぎるアプローチは相手方に引かれてしまうし・・・。
なにか良いアイデアはないかなぁ。
そりゃあ、知り合ったばかりは誰でも警戒しますからね。
いちど秘密保持契約の締結を提案してみてはいかがですか。秘密保持契約の締結交渉の中で警戒心が取れてきますし、締結後はお互い腹を割っていいビジネスのお話ができるはずですよ。
秘密保持契約はビジネスを始めるときの最強ツール
「1回の名刺交換だけで関係が終わってしまう。」
「何とか一度面談ができたが、あとが続かず成約に至らない。」
ビジネスの立ち上げに挑んでいる起業家・スタートアップや、新規顧客の拡大に奮闘している実業家の皆さんのなかには、こんな悩みをお持ちの方も多いことでしょう。
こういったお悩みを解決する強力なツールとして「秘密保持契約」をご提案します。
「なに変なこと言ってるの。成約するには人間関係や信頼関係を築くことが先決で、契約なんか後でやる話でしょ。」
「最初から契約のようなかたぐるしい話を出すと、相手が身構えてしまってうまくいかないよ。」
そんな声が聞こえてきそうです。
まあ、今までのやり方でうまく行くなら全然構わないのですが、そうもいかないときのコミュニケーションツールとして秘密保持契約を活用してみませんか。
秘密保持契約は、ファーストコンタクトから次の段階に移る前に締結する契約です。
今までは自然消滅していたつながりが、秘密保持契約を活用することで一歩踏み込んで良いビジネスに発展するのです。
そう考える6つの理由
秘密保持契約はビジネスを始めるときの最強ツールと考える理由は、次の6点です。
- ファーストコンタクトから次のステップへスムーズに移行できる。
- 「契約関係」という貴重な関係性をつくることができる。
- 秘密保持契約の締結交渉の中で相手方の本当の姿を見ることができる。
- 相互の信頼感がグッと高まり、腹を割って本音のビジネス交渉ができる。
- 第4の重要経営資産である「情報」の安全が担保される。
- 秘密保持契約締結のハードルは低く、比較的容易に締結できる。
一つずつ解説していきますね。
ファーストコンタクトから次のステップへスムーズに移行できる
「取引をしたい相手と名刺交換ができて知り合いになれた。しかしそこから先に進むきっかけがうまくつかめない。」というお悩みをよく聞きます。
このような場合のやり方として、根性で強引に攻め込んで、自社の商品やサービスを説明することが考えられますが、そんなことをすると、相手方は「売り込まれ感」を抱き、拒否的反応や警戒心で扉を閉ざすことになるでしょう。
こういうときにぜひ検討いただきたいのが、秘密保持契約とその締結に向けた取り組みです。
「先日はありがとうございました。今後さらにお話を深めていくために、秘密保持契約を締結しませんか。ドラフトをお送りしますので、ご検討いただけないでしょうか。」
と提案してみては如何でしょうか。
ちょっと想像してください。この提案は相手方にも受け入れやすい提案だと思いませんか。
秘密保持契約締結の提案は、本格的なビジネス交渉へのスムーズな移行を促す潤滑剤となりうるのです。
「契約関係」という貴重な関係性を創ることができる。
ビジネスにおいて「契約関係」という関係は、たとえその契約が秘密保持契約であったとしても、一見客や潜在顧客と比べて、深くて緊密な関係性です。
秘密保持契約によって、この深くて緊密な関係性を、ほとんど抵抗感なく創出することができます。
秘密保持契約の締結交渉の中で相手方の本当の姿を見ることができる。
秘密保持契約の締結は相手方との共同作業です。
その作業の中で、相手方の情報管理の姿勢、契約に対する考え方、当方への見方(ポジショニング)など、外見だけではわからない、相手方の本当の姿が見えることがあります。
そういった情報は、相手方とのビジネス戦略を検討するうえで、重要な判断材料になります。
相互の信頼感がグッと高まり、腹を割って本音のビジネス交渉ができる。
「秘密保持契約を締結しましょう」という提案について、悪い印象を抱くビジネス当事者はまずいません。
相手方は、当方に対して、情報の重要性を尊重する信頼できる会社だという印象をもちます。
現代のビジネスの成功の秘訣は、根性論を基礎にした強い営業力ではなく、如何に相手の悩みを引き出し、その解決策を提案するかであるといわれます。しかし、自分の悩みは、ひとつの「弱み」でもあるので、信頼できる相手にしか開示したくない情報です。
しかし、秘密保持契約を締結すると、情報の秘密が確保されますので安心して悩みを開示できます。
このように秘密保持契約によって保証される腹を割ったビジネス交渉は、きっとお互いに期待するビジネスの成功に直結するはずです。
第4の重要経営資産である「情報」の安全が担保される。
かつてのビジネスの三大経営資源である「ヒト、モノ、カネ」に、4つ目の「情報」が付け加わって久しいです。「情報」の重要性は、いまや世界中のビジネスパーソンの常識です。
そしてその「情報」を守る手段として重視すべきは、情報セキュリティ技術の発展と秘密保持契約による契約上の担保です。
秘密保持契約があると、他者の情報を尊重しなくてはならないという心理的効果に加えて、情報が漏洩した場合に契約違反として損害賠償責任が発生するという法的効果が生じます。
また、残念ながら秘密保持契約締結後のビジネス交渉が結実しなかったとしても、秘密保持契約の存続条項により秘密保持義務が継続するので、安心して他へのビジネス展開が可能になります。
秘密保持契約が締結されていない場合、開示する情報の中身を、漏れてもいい内容と漏れてはならない内容に分ける作業が必要になります。情報の内容と相手方との関係性を考慮して、情報の分別をするというのは非常にストレスがかかる作業です。
しかし、秘密保持契約を締結した場合、この情報の分別作業は不要です。ストレスなく安心して腹を割ったビジネスの会話ができるという大きな利点をもたらします。
秘密保持契約締結のハードルは低く、比較的容易に締結できる。
秘密保持契約は、売買契約や請負契約など他の契約類型に比べて、締結しやすいという特徴があります。
それは、お金のやり取りがないことと、契約条件がどちらかの当事者にとって有利とか不利とかになりにくく、対等な立場で契約しやすいという秘密保持契約の特性から来ています。
さあ、あなたのビジネスにおいても秘密保持契約を活用しましょう
このように秘密保持契約の提案には多くの利点があります。秘密保持契約は、ビジネス成功のための格好のツールです。
なるほど。ちょっと取り組んでみようかな。またいろいろ教えてくださいね。
行政書士すぎやん事務所に、秘密保持契約の作成を依頼してみませんか。
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