会社で使うハンコもいろいろありますね。なんか四角いやつもありますし。。。
四角いのは角印ですね。社印という人もいますね。
ハンコの種類(会社編)
会社で使用するハンコの種類は実印(代表者印)とそれ以外の印に分けることができます。
さらにハンコに刻まれる名義によって職印と組織印に分けることができます。
実印(代表者印)
会社の設立時などに法務局に届け出た印鑑を実印(代表者印)といいます。
代表者1名につき1つの印鑑しか登録できません。
なお、商業登記法の改正により、令和3年2月以降からは法人設立手続きで印鑑の届け出は任意になりました。
職印
会社の職名を刻んだハンコです。
社長印、本部長印、所長印、部長印等あります。
とはいえ、我も我もと、主任印とか担当印とか勝手に職印を作製すると収拾がつきませんので、多くの会社では印章管理規程において、どのような職位であれば職印を作製できるかなどのルールを決めています。
職印のイメージ↓↓
組織印(角印)
会社の組織の名称を刻んだハンコです。
慣習的に四角い印影で作成されることが多く、「角印」とか社名が記載されているときは「社印」と呼ばれることが多いです。社印、事業本部印、支社印等があります。
組織印(角印)のイメージ 【株式会社XYZ企画の社印】↓↓
会社書類のハンコの押し方。個人印と角印の合わせ技ぁぁぁ
会社の業務遂行上、職印を作製していない者が、領収書、発注書、簡易な契約書などに、その人の氏が刻まれた個人印を押印することがあります。
会社書類への個人印押印の実務は多々慣行的に行われていますが、本当に個人印の印影の者が会社の承諾を得てその書面を提示しているのか判然としないというリスクが残ります。
そのような場合に、リスクヘッジとして、個人印に重ねて、会社の組織として管理している社印などの組織印(角印)を押すよう要請したほうが良い場合もありますので、ご検討ください。
できれば手直ししたい契約書締結欄
下記の契約書締結欄をご確認ください。
上の状態の問題点気づかれましたか?
XYZ企画の大坂さんの個人印しかないです。
大坂さんがXYZ企画を代表してハンコを押したのか、個人として押したのか、判然としません。
将来、この契約書で紛争が起きたときに、XYZ企画が、
「この契約書は当時会社での処遇に不満を持っていた大坂氏が、会社に損害を与える意図で会社に無断でハンコを押したものであり、契約書は無効だ。」
との主張ができる余地はある状態です。(もちろん本当に契約書が有効か無効かについては裁判所が判断することになりますが。。。)
補正後の捺印欄
大坂さんがXYZ企画を代表してハンコを押したことを明確にするためには、XYZ企画の角印を合わせて押すのがベターです。 下記サンプルをご覧ください。
なるほど、個人印だけの場合は角印も押すよう要請することにします。
経常的に使用する簡易な個別契約書や注文書や請求書の場合はともかく、契約書などではそうした方が良いと思います。